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いわき市立美術館

いわき市立美術館さんか昨年の展示企画の記念の冊子を送って頂きました😊

この見出しだと誤解を招くかもしれませんので補足しておくと僕が音楽家になったのは学校に行かなかったからではなくて『音楽が何よりも大好きだったから』です。

僕が将来の仕事として音楽家を選び、そこに歩みだすまてまの思春期の想いをインタビュー形式で展示、記録してくださいました。

ロックボーカリスト、音楽家…と非常に今、活動的にも充実してます。

初ボーカルライブMC(グダグダです)

今回のボーカルライブのMCダイジェスト動画です。
僕が歌うきっかけになった『自分への挑戦』について喋っています。
人間生きているだけで常に挑戦している、という考え方も出来ると思いますが、
自分にとってのハードルを一つクリアすることで見えて来る世界、出会える仲間たちというのは
確実にあると思います。

今後もそんな挑戦を継続していきたいと思っています。

Facebookより

『リーダーにめちゃ高いギターをお借りしてます今
最近改めて分かったのは僕は音楽さえやれてたらそれで幸せだとだという事ですね
世の中人を不幸にするのとか人心をコントロールするのが趣味です、みたいな凄く悪趣味な人が多いですけど、僕からお金や(ないですが)社会的立場(これも全くない気がしますが)その他諸々の色んな事を奪う事が仮に出来たとしても
『音楽が好きだ』
という気持ちを取り上げる事はおそらく誰にも出来ないと思うんですね
ということは僕は
『死ぬまで幸福』
が保証されているということなんじゃないのかもしかして、とこの頃やっと気が付きました。
「大岡さん、それを不幸と言うんですよ」
というああ言えば上祐みたいな人もいるのかもしれませんけど、主観的に人が感じている事を言葉で是正しようとする、っていうのは最も『非音楽的』な行動なので、僕の中にはそれはほとんど刺さらないんですよ。
(僕を変化させうる力があるとしたら、それはおそらく音楽の中にしか存在しません)
音楽と仲間がいれば僕は無敵なんじゃないかと真剣に考えています。
最初から最後まで本当にどうでもいい話ばかりですが今むちゃくちゃ幸せです。
このままいつまでも途方に暮れたまま生きそして死んでいこうと思っています。
※そして僕は途方に暮れる/大沢誉志幸
押忍』

初めてのボーカルライブ

前回投稿したように僕にとって初めてのボーカルライブを行ってきました。

ライブ内のMCでも発言したのですが、とにかく人前で歌をうたうというのは音楽の表現の中でも最も苦手意識のあったことで、それを敢えてやる、という気持ちになれたのはひとえに素晴らしいメンバーとの出会いの賜物だと思います。

こうして観返してみると声が上ずっていたり(緊張している)高いところに届かなかったり(元が大澤誉志幸さんの曲※元キーですからね)完成度とかいう前にまだまだな所ばかりですが、二人の演奏のクオリティと精度に助けられてなんとか最後まで歌い切ることが出来ました。

最近やっと音楽の楽しさが分かるようになってきたというか、楽しめるようになってきた気がしてます。

僕はここ数年、不登校の子どもや引きこもりをしている子たちと非常に多く接点のある環境で生活しているのですが、今の時代『何かをやる』というのは何故かハードルの高いものになっている部分もあると思います。情報として色々な事を処理しているうちに自分が何かを生み出す機会を逃してしまう、という風潮が世の中に蔓延している気がしないでもないのです。

僕は死ぬまで個人主義を貫こうと思っている人間ですが、そんな自分でさえ生きている中で「この人はどんなことがあっても決して自分を認めないんだろうな」
という人に出会う事が稀にあります。

それは、つまり単純な評価軸の違いだったりもするんですが、よくいわれるように

他人の三分の一は自分に無関心で
三分の一は何をしても否定する人で
残りの三分の一がどんな事があっても(何をしても)味方で居てくれる人たちだ、という言説がありますが、僕の感覚的には三分の二くらいは基本的に自分を否定してくる人々なんじゃないかと思ってます。

ただ音楽とかバンド、コンサート、というのはその構造を根底から変化させうる力を持っているものに感じる時もあって、かなりの多様性を持つ人たちがその瞬間、同じ感動や喜びを分かち合える貴重な時間に思います。思えば僕も不登校をしていた小学生の頃、鼓笛隊や学校の部活の音楽では僕はまったく評価されず、発表会に置いていかれたりもしたことがありますが、あの時の自分が学校教育の中での音楽や集団に認められていたら、おそらく今の僕にはなっていなかったと断言できます。

やりたいことや好きな事を見つける、なんて周りは簡単に言うけど言われる本人にとってそれはそんなに簡単で安易なものじゃない。

何もしたくない、ということが最もやりたい事な人だっていると思うし、むしろそういう人が生きやすい社会の方が成熟した社会なんじゃないかとも感じます。

ただ、何かをやりたいと思えた時に周りがそれを否定しない、応援してくれるという状況が常にあること。

大人はともかく子ども達にとってはそんな社会を大人である我々が構築しそれを残していきたいなと思います。

今年もうかうかしているともう半年、というところまで来ていますがまだまだ音楽を頑張りたいと思います。

ichi

色々やってましたよ

久しぶりの投稿になります。
さっき過去記事の投稿日時を見たら2022年4月7日でした…

パッと見、その間はもう何もやっていなかったかのように見えるかもしれませんが、
バリで行われた水フォーラムという世界的なイベントでの九州大学の発表ブースの音楽を作ったり、
会津まちなかアートという企画でコラボレーションアーティストの滝澤さんとアート作品を作ったり、
いわき市立美術館で『11歳の私へ』というアーティスト作品の中でインタビューを受けたりと物凄く色んな活動に関わらせてもらってました。

どの作品も本当に面白くて、きちんとこれまでの自分の歩みを踏襲しつつ更に音楽的に上のレベルへ向かう事が出来て
実りある音楽人生の武者修行をたくさんさせて頂く事ができました。

僕の音楽活動のコンセプトは『別に有名にならなくてもいい』なので(戴くものは戴きますが…)表だって告知もしませんでしたが、
他のコラボレーションアーティストの皆さんの知名度もありアート作品に関してはそれぞれの会場で様々な人たちに僕の作る
サウンドインスタレーションや拙いインタビューなどを見て頂くことが出来ました。

嬉しかったです。

そんなこんなで近況報告は以上のような感じになってしまいますが、実はもう明日の話になってしまいますが、
なんと、いわきでロックバンドを作りその初めてのコンサートがクロスカフェという場所で行います。

更に驚くべきことに(自分で驚くとか言ってますが)なんとこのバンドでは僕は歌をうたい、ギターを弾いています。

これまで「歌をうたうなんて排泄を見られるようなものだ(要はそれくらい恥ずかしいということです)」と公言していたかと思うのですが、
その自分が歌うようになったきっかけは色々ありますが、やはり『この人たちと音楽を楽しみたい!!』と思う仲間との出逢いが大きかったですね。

バンマスでありギターの佐々木さんやドラムのふしみくんと遊んでいるうちに

『このメンバーで末永く遊び、ついでに音楽も奏でたい!!』

と心底感じた、つまりはそういうことです。

僕はまだ未婚ですが(今後も多分ずっとそうなんでしょうが)よく人の結婚の動機が『この人を他に取られたくなかったから』などと言いますが、
まさにこのバンドのいきさつもそんな感じで、バンドになってしまえば半強制的にみんなで集まるようになるだろうという目論見と(それだけ他のメンバーの才能に惚れ込んでしまったということですが)それなら何をやればこのメンバーそれぞれが活きる形が成立するのだろう、と考えた挙句

【人生初めてのロックバンド】

をやることにした、というかいつまむとそんな話の流れになっています。

そんなわけで、自分はこれまで主にピアノやコンピューター音楽をメインに小難しいインストを作る音楽家という認識を身近な方には持って頂いていたと思うのですが、
今回は自分でも驚くべきことにロックを歌うバンドマンとしてクロスカフェに登場させて頂きます。

趣味といえば趣味かもしれませんが本気と言えば本気でもあり、
果たしてどうなるのかは分かりませんが、出来るだけ多くの方にご来場頂き、おじさん(僕ですが)の挑戦を目撃してほしいと思っています。

久しぶりの投稿になりましたが、今後も引き続き音楽制作やアートの現場で弊社にお役に立てることがあれば謹んでお受けさせて頂きたいと思っています。

お問い合わせはメールフォームよりお送りください。

今後ともよろしくお願いいたします。

ichi

【クロスカフェオープンマイクイベント】

(大岡はロックバンド『角』でのボーカル&ギターでの出演となります)

2025/04/04 19:30Start
Cross Cafe クロスカフェ
〒970-8026 福島県いわき市平尼子町2−7

みんなで踊ろう!ボータンソング♪

正真正銘の生まれ故郷、福島県の須賀川市という街のキャラクターソングのアレンジを担当しました。
市内の幼稚園や空港の方たち、市役所の皆さんや市長(!)さらには街の人々・・など実に多くの人たちが一つになった素晴らしい映像になっています!

プロデュースは同じ須賀川市在住のギタリストの佐藤さん、
作詞作曲と歌唱はつじむらゆみこさんということで、音楽セクションに関しては既に何度か現場を共にした制作チームなので、スタジオでの進行はとてもスムーズでした。

ギタリストのプロデュースなのにギターパートがない!という凄まじいアレンジをしてしまいましたが、今回は音楽家として色んな挑戦もするよりも長く愛される作品であるために、オーソドックスで凝ったことはしない、出来る限りシンプルに分かりやすく・・という事を心掛けてアレンジしています。

・・とはいうもののそれだけでは面白くないので、エンディングパートにはいつか地元の小学生の鼓笛隊や中高校生の吹奏楽がコラボレートできるようなマーチングパートを盛り込んでいます。DAWでスネアのロールリズムを組むのが地味に大変でした(極力ループのサンプルを使いたくないので・・・)。

ティンパニーは鍵盤の手打ちでドドドン!と僕がやっています。
地元の子供たちの掛け声も何度もスタジオでテイクを重ねてもらって一番いい所を編集して音源に貼り付けて完成させました。

裏話的な事を書いてしまうと実は中盤のラップパートはもともと佐藤さんのアイデアで「ぜひラップを入れたい」という案があり、そこは他のプロのラッパー(というのが存在するのかどうかは別にして)に差し替える予定で僕がデモ用に自分の声で歌っているのですが、それが「もう、これでいいんじゃない?」という佐藤さんの鶴の一声で本採用になってしまいました。

「いや、それはデモなんで・・ちょっと個人的には・・」とアレンジャー権限でかなり強硬に反対したのですが「いい、いい!」というPの判断で音源化されてしまってます。

知り合いにはKOOさんに似てるね、とか言われてますが恐れ多い上にラップは初めての経験です。いいのでしょうかこんなんで?!

ボータンというキャラクターは僕が子供の頃から知っていますが、まさか自分の街のこういったキャラクターの歌を将来自分がアレンジすることになるとは夢にも思っていませんでしたが、音楽家として世界制覇的な無謀な野望は未だに胸に懐き続けてはいますが、そういう自分の成長を見守ってくれた故郷とそこで生まれ育った仲間たちと何かを作り上げていくという過程は音楽家冥利に尽きるというか、

正直、子供の頃から「お前みたいなやつがそんな簡単に音楽で成功したりするわけない」とか「かなり難しい世界だからね・・」とか色んな否定的な事を言われたりモロに人格含め自分の事を酷評されたりしてきた経験もありますが、そんな事を補って余りある幸せを感じてます。

自分の音楽の目標というのは特にこれというのは明確にはないのですが、自分のライフワークである音楽を継続していくという事の中で自分が想像していた以上の嬉しい出来事やそれをもたらす作品があるとすれば、まさにそれであり、僕の関わってきた、これまでの一つ一つの作品が線となり、今回は僕を須賀川という自分が生まれた街に一度還してくれた、そんな機会になったと思います。

音楽家の坂本龍一さんが「人はいつからこんなに寿命が伸びたのか。還暦というのは人生がちょうど一周して一つの円が出来上がった、ということでしょ。だからそれ以上はごほうびと思って僕は生きているんです」と最近のインタビューで仰っていましたが、僕にとっては今回のボータンソングは音楽家としての還暦(実年齢はまだそこまでではないのですが)であり、そしてここから、という新しいスタートになるんだと思います。

物を作る仕事をしていて、自分の生まれた街を大切にしない人などいないと思います。

自分が存在し、何かを生み出せるのは「今ここに生きているから」なのだから。

その事実を育み、見守ってくれた故郷に、僕の音楽という一つのささやかな特技と夢をこうして預けることが出来て、本当に嬉しく思います。

そして、そんな故郷がこれからも見守っていてくれていたら嬉しいです。

ありがとう須賀川市!そしてボータン。

そして共にこのプロジェクトに関わってくれた多くの方々に心からの感謝を捧げます。

今回は本当に楽しかったです。

制作・著作 須賀川市
企画ウルトラFMエンターテイメント

プロデュース 佐藤正彦
作詞作曲・歌唱 つじむらゆみこ
編曲 大岡真一郎
振付 湯座聖美
映像 朔丸 studio『glaughy』

協力 ウルトラFM 福島空港 株式会社ANAエアサービス福島FLYERS
須賀川牡丹園 牡丹キャンペーンクルー
須賀川市コミュニティプラザ

市内各幼稚園の皆さん 須賀川市職員の皆さん

音健アワード特別奨励賞受賞

前年度は松平健さんが受賞されたという音健アワードというアワードの特別奨励賞を僕がアレンジ&サウンドプロデュースした熱塩加納という町の「熱塩加納元気節」が受賞しました。

「熱塩加納元気節」の音健アワード特別奨励賞受賞を市長に報告しました。
http://www.city.kitakata.fukushima.jp/soshiki/kikaku/27982.html

という喜多方市の行政サイトを見て、あれれ情報解禁で良かったのか?!と思い慌ててここにも載せてます。

個人的によく温泉に入りに行く縁で頼まれた仕事だったんですが(熱塩加納 保健福祉センター「夢の森」は最高です)
凄く手広くやってますでしょう。僕も。

この作品は見てもらえたら分かりやすいんですが、炭坑節のオケに合わせてオリジナルな健康体操をする!というコンセプトの一種の健康プログラムなんですが、最初はオリジナルなカラオケをそのまま使っていたみたいなんですが、それだと映像制作さんのイメージに合わず、かつ著作権問題もクリアできない(DVD販売してます)ということで急遽ご相談を受けて全く新しい令和の炭坑節を僕がプロデュースさせていただきました。難しいのはこれ、変拍子なんですよね・・。歌い始めがいきなり二拍子とかになるので、日本の庶民の音楽って凄え!と感動しながらアレンジしていました。

音健アワードというのは初めて聞かれた方も多いと思いますが(僕もですが)こういう音楽による健康法を学術的に評価している団体があり毎年全国のオリジナルな音楽レクリエーションによるアワードを開催しているみたいなんですよね。

そこで栄えある賞を今回は偶然にも頂けて、温泉を入りに通っていてよかったなあとしみじみと感動して喜んでおります。

喜多方桐桜高校 エリアマネジメント科、PV完成!

喜多方で数ヶ月に及んだ福島県立喜多方桐桜高等学校エリアマネジメント科のプロジェクト講師で作曲した映像が喜多方市の公式ページにアップされました。http://www.city.kitakata.fukushima.jp/soshiki/toshiseibi/28013.html

高校生と映像講師の森田さんのアドバイスで作られた映像に僕がそれぞれ音楽をつけています(五班のみアドバイスオンリー)。

授業の中でオーダーシート形式で各チームからの希望を聞いて、編集がほぼ終了した段階で僕がその映像を貰い、それを観ながら自分の中でイメージを膨らませて作曲していきました。

一班はオープニングと本編で音楽を別にしてます。

どのチームも基本はピアノオンリーでそこにコンピューターで弦を重ねたりパーカッションを加えて完成させてます。

個人的に面白かったのがこちらの二班の映像。

漆、漆器を題材に据えた作品なので音楽の方も漆のルーツを表現したいと思い、中国の古典楽器を加えてます。映像による日本的な光景と和の音階に中国の古典楽器が合わさり不思議な奥行きとテイストのある映像音楽になってます。

三班はクラシック方向で、というオーダーだったので映像を観ながらインプロビゼーション的に手を動かしてフリーテンポなピアノのオーソドックスな進行にストリングスのフレーズを重ねています。

四班はVlog的な編集のコンセプトで制作を進めていたので音楽も少しお洒落な雰囲気を生徒たちがイメージしていたので、オープニングとエンディングは別に作り映像の構成美をより意識した作曲の方向です。

五班は僕が直接関わってはいませんが、授業内のイベントで古民家と教室を繋いだ催しがあり、その中で僕が過去に関わっていた音楽制作会社がサンプリングされた地域の音だけで音楽を構成するという作品をリリースしていた話をさせてもらい、それにインスパイアされた形で同じ手法を高校生自らが取っている挑戦的な内容になっています。

あくまでもこの授業は高校生が自分の住んでいる地域を知ること、そしてその場所を今後マネジメントしていける新しい人材を育成する、というのが主たる目的なので音楽の授業のように音楽的な理論や技法を深く追求するのは授業内容の範囲を超えてしまいますが、その中でも映像で伝えようとしていることや表現していることをより際立たせる為の音楽、という生徒たちの希望と情熱は強くありそれに背中を押された形で最後の作曲に向かうことが出来ました。

市のホームページではこの映像の発表会の様子などもアップされています。

僕は音楽というのは作品を完成させるまでの一期一会が結局はその全てだと感じていて時々そういう発言もしているのですが、今回ほどその事を強く感じる機会は無かったように思います。

今後生徒たちと作った作品がどんな形で残り伝わっていくのか、それも含めて個人的にも色んな学びがあった授業でした。

講師としての僕に信頼を寄せて、今回の機会を与えてくれたコーディネーターさんや先生たちを初め、今回の企画に携わってくれた喜多方の皆さん・・そしてもちろん一緒に作品を作り上げてくれた生徒たちに心からの感謝を伝えたいと思います。

映像は今後も様々な活用方法を検討中らしいので目にする機会があればぜひ、それぞれの個性ある作品とそこで表現されている喜多方の歴史や今の姿にも想いを馳せて観てみてください。

喜多方の皆さん、今回は本当にありがとうございました。

新聞に載りました

先日の授業の事で新聞に掲載されております。
スタッフの方が記事を送ってくれたので取り急ぎ貼っておきます。

高校のエリアマネージメント科の講師をしてきました

福島県立喜多方桐桜高等学校のエリアマネージメント科というところで特別授業の講師をしてきました。

この科は地域の様々な文化や歴史を学生達が自らリサーチし、それらの発表のみならずプロモーションする所までを含めてフィールドワーク的にも地元と深く関わっていく内容の授業になっていて、僕も最初に聞いた時はなんて斬新な教育なのか、ととても感動しました。

学生の頃の興味というのは物凄くパーソナルなもの・・つまり自分自身や恋人だとか、家族だったり、その逆のベクトルは物凄く遠いパブリックな世界にあったりするものですが(少なくとも僕はそうだった)どちらにしても前提として世界への正しい認識とか人との深いコミュニケーションがなければその興味の対象というのは、あくまでも自分の枠組みや視点から見えているだけの『とても抽象的なもの』に帰結してしまう事が多かったりするので、こういった総合的な視野や行動力を獲得していける授業内容というのはもしかすると受験対策にはならないのかもしれないけど、確実に生徒たちの生きる力として今後活きてくるものを身に着ける事ができる素晴らしい機会だと思いました。

今回の特別授業は喜多方の伝統的建造物群保存地区である小田付の町並みを学生達が自ら企画した内容を元に動画撮影、編集し地域のプロモーションビデオを作る、というコンセプトの中で『映像を活かす音楽の選び方』という切り口から音楽家としてぜひ関わってもらえないだろうか、というオファーで参加しました。

僕の福島での映像作品の音楽を色々と見てくれている知人の紹介でこういった機会を得ることができましたが、生徒達とのZOOM越しのディスカッションの中で僕自身もとても多くの学びを得ることが出来たと思います。

「音楽というのは、もともとがまつりごとだったり神事のときの捧げものとして作られたり演奏されたりしてきたものだから、歴史とか文化とは物凄く関係性が深い。そういう場所や観点から音楽というものを発想していくというプロセスは、もしかすると映像で表現しようとしているものの本質を深い所からすくい取るプロセスの一つになるかもしれない」

とか小難しい事を話しながら自分では『僕は今、物凄くつまらない内容の話をしている気がする』とか内心焦っていたりしたのですが、会場からも生徒からも「へぇーーー!!」とか「おおぅーー」とか感嘆の声を頂戴したりしてなんとか授業を進める事が出来ました。

「でも、これは今のみんなの学んでいる事とはあまり関係がないかもしれないけど、音楽が人生で一番必要な時っていうのはどんな時だと思いますか?」

と僕から質問して首を傾げている学生達に「それは皆くらいの年齢の時に・・恋をしている時、好きな人がいる時なんだよ!」と思いっきり脱線的に言ってしまった時にはこれはZOOMか?と思うくらい教室と遠隔の会場との距離が縮まり授業の中で一番白熱した時間になっていました。

そこからは教室から忌憚のない質問攻撃が開始されて

「大岡さんは恋をしていますか?」

と聞かれた時はさすがに焦りましたが、

「割といつもしてますが・・例えば小説とかドラマとか・・そういった創作物の中に出てくる登場人物がとても魅力的に感じたりすることがあって、そういうのは表現者にとっては音楽や芸術を作る動機の一つになり得ると思います。」

とか話しながら学生達の洞察力に射抜かれ続けている緊張感を内心戦々恐々としながら感じたりしてました。

一番最後の質問で「大岡さんは今後どのような音楽活動をしていきたいと思っていますか?」

というのが来て、思わず背筋を伸ばして真面目に答えましたが、それは今回の授業を受けてくれた生徒達と会場に来て下された方たちが偶然現場で聞いた事にしておきたいと思います。

(ここで今回のブログを読んで下さった人への答えは僕の今後の行動と結果を持って示していきたいと思います)

今回の貴重な機会を与えてくれた関係者の皆さん、
会場を整えてくれたスタッフの方たち、会場で参加してくれた人たちに心から感謝します。

どこに生まれても、暮らしていても、生きていても、大切な物があり愛する人がいて自分の夢を持てる人が一番強く、
そして、その強さはいつか必ず自分たちの生まれた世界を照らす光になると信じています。

今回の授業に参加してくれたみんなと同じ福島に生きている事を僕は誇りに思います。

またどこかで会いましょう。

郡山市のPR動画サウンドプロデュースをしました

新型コロナウイルスの影響で様々なイベントや企画が途中でまったを掛けられ(または中止になり)コロナ以前から動いていたものなどの多くが未発表やそれに近い形で眠っている状況が続いています。まぁこれは僕や音楽家だけのことではなくて、日本中がそういう状況だと思うので、変に焦ったりストレスを感じることのないように過去を振り返ったり未来に向けて体制を整え直したり・・とそんな感じで過ごせていければ良いのかなと思います。

人の心や暮らしというのは一過性の物事で大きく進化したり損なわれたりするものではなく、時代の大きな流れの中で脈々と生き繋いでいくものだと思います。変化に対応しつつ諦めない。克己心のようなものが時に大切な事もあるというのは今まで生きてきた中でのなんとなくの実感ですかね・・。

もちろん、それだけでは済まされない局面も今回のウイルスの件に関しては多いのですが。

昨年の年末くらいからなんとなく始まり、関わっていた産学官連携の若者が地域の魅力を発信する「こおりやま広域圏わかものボーダレスプロジェクト2019」PRムービーのサウンドプロデュース動画を今回はアップします。

本当でしたらこちらもリアルに会館に人を集めて発表会のある企画だったのですが、5月のお披露目は自粛となりウェブへのアップのみ予定通り行われました。

こういった企画は関わった人達だけの事でお終いになることが多いのですが、地域という普遍性を持つ題材でのプロジェクトなだけに楽曲と共に今後も語り継がれ共有されていくことを願ってやみません。

制作 郡山市政策開発課
こおりやま広域連携推進協議会
わかものボーダレスプロジェクト推進事務局
映像制作 promotions cinema matryoshka

プレスリリースや紹介記事では【こおりやま広域圏の名所や観光スポット、お気に入りの風景をオリジナルソングで紹介する「私たちのふるさと  こおりやま広域圏」。撮影やレコーディングなど本格的な制作も、アドバイザーとともにチャレンジしました。心に残るフレーズや場所を歌詞にし、想いを込めて歌いました。】

と紹介して頂きましたが、実際にスタジオでのレコーディングや歌唱指導なども行ない、故郷の若者たちと和気あいあいと制作することが出来ました。とても楽しい現場で完成まで貴重な時間を過ごすことが出来ました。

共に参戦した地元のミュージシャンやプレイヤーの皆さんとの交友も含め、とても得難いものがありました。

これからも出来ることなら歌い継がれていく作品になっていくことを願います。